宮沢賢治の詩「雨にも負けず」に、次のような一節があります。「東に病気の子供あれば/行って看病してやり/西に疲れた母あれば/行ってその稲の束を負い/南に死にそう...
宮沢賢治の詩「雨にも負けず」に、次のような一節があります。「東に病気の子供あれば/行って看病してやり/西に疲れた母あれば/行ってその稲の束を負い/南に死にそう...
熊谷博子監督のドキュメンタリー映画「かづゑ的」を観ました。 主人公は、宮崎かづゑさん。場所は、長島愛生園という瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所。かづゑさん...
今年の聖週間そして復活祭の時期は、札幌教区の依頼で、旭川から特急で1時間ほどにある名寄教会で過ごしました。 復活祭当日の午後は、さらに、そこから車で約30分...
自然界のいのちあるすべてのものは、神によって造られている――これは、聖書の語る自然観です。「あなたは存在するものすべてを愛し、/お造りになったものを何一つ嫌わ...
「命二つの中に生きたる桜かな」(『野ざらし紀行』より)―― これは、松尾芭蕉が、期せずして同郷の弟子・服部土芳(とほう)と20年ぶりに再会した時の感懐を綴っ...
世の中には、いわゆる声の大きな人がいます。しかしその一方で、なかなか自分の思いや意見を表に出せない人もいます。ここで思い起こしたいのは、ただ単に気が小さいとか...
私たちは、時に(あり得ない)と思わずつぶやいてしまうような、辛い・悲しい出来事を経験します。それは、自然災害であったり、人災であったり、あるいはそれらが混ざり...
分断、紛争、そして戦争――これらは、いまだに世界を覆っています。真の平和の実現――はたしてこれは、単なる夢物語なのでしょうか。 一人ひとりのいのちが、その人...
旅に病で夢は枯野をかけ廻る――これは、芭蕉の生涯最後の句、と言われるものです。旅の途中で、病身となります。そのような時に見る夢は、枯野を駆け巡っている自分の姿...
最後の宮大工と言われる西岡常一さんは、仕事そのものが、端的に自分の生き方を体現する方でした。木の命に捧げられた人生、と言ってもいいかもしれません。 西岡さん...