「医療とは、病を患う人のいのちの声を聴くことである」――と、長年地域医療に携わってきた方波見康雄さんは、語ります。 方波見さんは、さらにこう続けます。「心音...
「医療とは、病を患う人のいのちの声を聴くことである」――と、長年地域医療に携わってきた方波見康雄さんは、語ります。 方波見さんは、さらにこう続けます。「心音...
真の強さとは何か――この問い掛けは、真の力あるいは本当の力とは何か、といった問い掛けとして理解することもできますが、真が本来持っている力とは、そもそもどういっ...
私の奉職する大学には、看護学科があります。 看護学科の学生は、2年生の10月にコミットメント・セレモニーに与ります。この式において、彼らは、自分はこれから個...
対話の大切さ――それは、私たちが、普段の生活の中で素朴に理解していることです。しかし同時にまた、それがそれほど簡単でないことも経験しています。何気ない自分の言...
O・ヘンリーの作品の一つに、「賢者の贈り物」という短編があります。ご存知の方も多いかと思いますが、次のような物語です。 デラとジムという若くて貧しい若い夫婦...
宮沢賢治の詩「雨にも負けず」に、次のような一節があります。「東に病気の子供あれば/行って看病してやり/西に疲れた母あれば/行ってその稲の束を負い/南に死にそう...
熊谷博子監督のドキュメンタリー映画「かづゑ的」を観ました。 主人公は、宮崎かづゑさん。場所は、長島愛生園という瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所。かづゑさん...
今年の聖週間そして復活祭の時期は、札幌教区の依頼で、旭川から特急で1時間ほどにある名寄教会で過ごしました。 復活祭当日の午後は、さらに、そこから車で約30分...
自然界のいのちあるすべてのものは、神によって造られている――これは、聖書の語る自然観です。「あなたは存在するものすべてを愛し、/お造りになったものを何一つ嫌わ...
「命二つの中に生きたる桜かな」(『野ざらし紀行』より)―― これは、松尾芭蕉が、期せずして同郷の弟子・服部土芳(とほう)と20年ぶりに再会した時の感懐を綴っ...