若い頃に1年間東南アジアの国に暮らしました。初めての体験で、文化や社会、宗教観などの違いから学ぶことが多くありました。 毎日食事をしていたお家は、両親と子供...
若い頃に1年間東南アジアの国に暮らしました。初めての体験で、文化や社会、宗教観などの違いから学ぶことが多くありました。 毎日食事をしていたお家は、両親と子供...
神さまはそっと背中をあと押してくれる。遠藤周作は著作「私にとって神とは」の中でそんな比喩をもって神について説明します。 神がどこか中空に浮いた絶対的な者とし...
ティリーのまなざしは、文字通りヴィクトールを救いだします。 第二次世界大戦中の強制収容所を生き延びた、精神科医ヴィクトール・フランクルは、毎朝労働に駆り出さ...
教皇によるSNSでの発信は、もう新しいものでもありません。メッセージを早く広く有効に伝えたいという意図なのでしょう。 他方で、教職にあって私の切なる願いは、...
「生き残りの者」はイスラエル民族の大きなテーマです。かれらは過酷な現実のなかで自らの運命を神への信仰に委ねて生き抜いた人々です。 イスラエルは時代が移れど、...
私は、光よりも、そこからつくられる影の物語に惹かれます。 ピエール・ファーヴルはサヴォイアの村で生まれ、パリで勉学中、ザビエルとイグナチオに出会います。福音...
遠藤周作の『深い河』で、主人公の大津はフランスの神学校で自分にとっての神について語ります。それが美津子への手紙のなかで明かされます。 「神とはあなたたちのよ...
人とつながること、絆をもつことの大切さは、誰もが身に沁みて感じています。問題はいかにつながるか、どうその絆を育んでいくかです。 米国の作家イーユン・リーは中...
「あしひきの山路越えむとする君を 心に持ちて安けくもなし」 海外から戻って初めに手にとった本はなぜか万葉集でした。読み始めると、衝撃を受けました。 みな人...
故郷をすてて、いきなり外国に送られる、そんなこと私にはできない。マザー・テレサの話をすると、学生はそう反応します。 テレサは東欧から18歳でアイルランドの修...