

誰でも毎日を心穏やかに過ごしたいと思っています。しかし、実際は生活するうえで思い悩むことが少なくないと思います。お金が足りない、親が病気である、兄弟姉妹もばらばらに生きている、仕事も順調にはいかない、会社に行っても注意されることが多い、などなど思い悩むことが少なからずあります。それなのにどうして安らかに生きられるでしょうか。
わたしの場合、両親も早く亡くなったので、大家族のなかで育ちましたが、孤独を感じていました。
そのとき、たまたまキリスト教に出会いました。神さまを信じるようになって、お祈りをしているうちに、神が愛であることを知り、万事において神に祈り、神にすがることにしました。こうしてやっと生きる拠り所を得た感じでした。
そのとき以来、少しは心おだやかに過ごすことができるようになりました。他に心掛けたことは、物事をあるがままに受け入れて、思い悩まないように努めました。雪が降っているなら、雪が降っているなあ、寒かったら寒いなあと受け止めることです。物事に囚われないということは、友人の禅宗の坊さんに教わったことですが、大切だと思いました。
キリスト教では「明日のことは煩わないで、今日の労苦は今日で足りる。何よりも神の国と神の義を求めなさい」と教えます。これを信じて日々努力するように心掛けました。すると不思議なことに何とも言えない心の平安を感じました。それは若い時、修道院に入って、修練をしていたときの体験です。以前にもお話ししたことかもしれませんが、このことは常に私の根底にあります。
思い悩みを神に委ね、あるがままに生きることによって、いつも心穏やかに生きられるようになるでしょう。