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心おだやかに

シスター 山本 ふみり

今日の心の糧イメージ

 書く為には、おだやかな心になってと、黙想の前に心を整えるように、時を待ってから書いています。

 そうなんです。なかなか「心」というものは落ち着かないもので、まして穏やかになるまでには、長い落ち着いた時間とそれを受け止める心の余裕が必要になりますね。黙想の時も然りで、心に落ち着きがないと受け止めきれないし、何も気づけないのだと思います。

 そこで私は、起床して直ぐの、まだ心が騒がない、生活の思い煩いに入らない内に黙想の時間を持つ事にしました。この時間は私と神様だけの誰にも邪魔されない二人だけの時間と決めたのです。

 最初はとても眠くて少し辛かったのを覚えています。「今じゃなくてもいいのでは?」「無理すると続かないぞ!」とか、口実をいろいろ探し、誘惑に負けて、しないことも度々でした。

 この誘惑に暫く悩み、今も時々負けそうになりますが、ほぼ毎日続いています。
 それは、神様が私自身について自分で気づいて欲しいことが沢山あるからだと知り、必要だと実感した時から変わりました。自分の不甲斐なさに落ち込み、悲しい時もありますが、やっぱり気づいて良かったと思います。

 他人が言えない、教えては貰えそうにないものを、神様と私の二人だけの時間で気づくって、凄い事だと思うようになったのです。

 聖書にも「兄弟の目にあるおがくずは見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか」(参:ルカ6・41~42)とあります。心穏やかに自分を知って立て直し、選び直しながら、主のみ旨にかなった者に変えられたいものです。

 傷つき痛みを感じながらも、自分の弱さや強さをよく知り、黙想でいただく「気づき」という恵みで相手を尊重し、正義よりも優しさと愛で心穏やかになれますように。