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心おだやかに

森田 直樹 神父

今日の心の糧イメージ

 毎日の生活で、いっぱいいっぱいになってしまい、周りの出来事や他者との出会いに気を配ることができなくなってしまう時。何かに追いかけられているような気持ちで日々を過ごしている時。何を食べようか、何を飲もうか、そして、何を着ようかと日々悩み苦しんでしまう時。このような時には、自分のことだけで精一杯になり、周りの人たちとの関係がうまくいかなくなり、心が乱れてしまいがちです。

 このような時、イエスさまは、次のようにおっしゃいます。「空の鳥をよく見なさい。...野の花がどのように育つのか、注意して見なさい」(マタイ6・26、28)と。空の鳥を養い、野の花を装わせてくださる、父なる神さまのおはからいがあるのだよ、だから、あなた方にはなおさらのこと、心を配ってくださるのだよ、と諭してくださっています。

 「心おだやかに」暮らしていくためには、空の鳥を見上げること、野の花を注意して眺めることが大切だと思います。一言でまとめてしまうと、自然の中に自分の身を置くこと、と言ってもよいと思います。何とか時間を見つけて、短い時間でも自然の中に身を置いて、周りを眺めてみること。鳥のさえずりに耳を澄ましてみること。道端に咲く花を注意して見てみること。
 そこに、神さまのおはからいを感じることができるならば、それはとても素晴らしいことです。

 私は、「心おだやかに」過ごすために、鳥のさえずりに耳を澄まし、時々、空を見上げることにしています。このような自然の営みの中に少しでも身を浸してみると、悩んでいることがちっぽけなことだと気づき、あくせくしている自分に気づかされるのです。

 実は、このように自然に触れることは、結局、神さまにつながっていくことなのだと私は思います。