

今から40年以上前に初めて出会った神父さまのお話です。私が高校生の頃、世界史の先生として、通っていた学校に赴任されました。ちょうど教会に通い始めていた時にも重なります。神父さまの授業はとても面白く、興味をそそる内容でした。
教会でも神父さまと出会うことになりました。日曜日の礼拝の後、よく一緒に友達を連れてお昼ご飯を食べに行きました。一見、怖そうにも見えるのですが、よく笑い、よく話してくれる気さくな神父さまでした。ある時は、お昼を食べているレストランで、ゆるしの秘跡を受けたこともありました。
自分には厳しく、他の人にはとてつもなく優しい神父さまでした。ある時、お住まいに泊まりに行ったのですが、ご自分は朝の3時には起きて、身支度をし、お祈りをしてから、朝の5時に私を起こしてくださいました。そして、一緒に歩いて修道院に向かい、朝6時半のミサを捧げておられました。このような生活を数十年送っておられました。
この神父さまには、当時、将来の道について、いろいろと相談させていただきました。いつも快く私の話を聞いてくださり、丁寧に接してくださいました。私が神父になった時には、自分のことのように大喜びしてくださったのを覚えています。
このような優しい神父さまでしたが、病に倒れ、今から20年くらい前にこの世から旅立たれました。それもキリストの十字架の死を思い起こす聖金曜日のことでした。そして、ご自分の身体を献体されていました。
今では、祈りのうちに神父さまを思い起こしています。今もそっと私の背中を押してくださっているような気がします。私にとって忘れられない神父さまは、今も、一緒にいてくださるのだと私は思っています。