

私は小学校2年生の時にシュバイツァー博士の伝記を読んでから、将来医師になりたいと思うようになりました。この気持ちはその後変わることなく、小学校、中学校、高校と維持し続けました。
ところが、高校生の時に学校に来られたイエズス会の神学生との出会いで、私はイエズス会員になることに強烈な憧れを抱くようになりました。しかし同時に、幼少期からの医師になりたい想いは消えることがありませんでした。高校3年生になっても、医学部受験とイエズス会入会を悩む日が続きました。悩むとは言っても、当時の私の学業成績は、医学部を受験出来るような成績ではなく、ひどいものでした。
高校3年生の秋頃に、改めて自分の悩みを学校の神父さまに相談しようと思い、学校の修道院を訪ねました。その日、修道院におられた、中高の大先輩でもある
「西田、人生で迷った時はいつも困難の方を選択しなさい。司祭になるのは大変だが、イエズス会の入会自体は誓願を立てるだけで入ることは容易だ。今のお前の成績で医学部に入る方がずっと難しい。であれば、医学部に行きなさい。その後、お前の召し出しが司祭職なら、必ずそちらに導かれる。医師が、君の召し出しであれば、きっとそうなる。」こう言われました。
この言葉で、私の迷いは吹き飛び、以後頑張り、一浪して無事に医学部に入学出来ました。
今でも自分の仕事は召し出しだったと心から思え、感謝しております。
あの日、偶然にご対応頂いた兵頭神父さまは私にとって忘れられない人であり、その言葉は私にとって忘れられない、そしてその後の人生でいつも、助けになる言葉となりました。