

人は誰もがいずれ死にます。死は悲しさを伴いますが、人生のゴールです。死を意識すると、人の生き方は変わるものです。
郷里の父が享年96で他界しました。
医師の診断によると、深夜、就寝中に心不全を起し、眠るように亡くなったそうです。前日には趣味の畑仕事をして、当日にはデイサービスに行って、カラオケなどの活動を楽しみにしていたほど、元気でした。家族にとっては、言葉を交わす時間もない悲しい別れでしたが、穏やかな死に顔に、多少安堵しました。
父の死とその後に珍しく少し体調を崩したことを機に、やはり私も自分の生き方について考えました。
言葉にすると、三つです。
一つ目、今後も健康に恵まれたら、私も父のようにできるだけ長く働こうと思いました。
二つ目、ただ、大切なことは長く生きるよりも、良く生きること。神様が望まれるように、今日、今、喜び、祈り、感謝できるように努めようと思いました。
三つ目、日頃から良い言葉と行いを惜しまないように、神様からいただいた愛と感謝の心をもっとまわりの人に表していこうと思いました。
不謹慎かもしれませんが、父の死という一大事を通して、神様は私がこの世でも後の世でも幸せになれるヒントを教えてくださったと考えています。
それ以前にも私は、時々、もし自分があと一年の命だったらと考えるようにしていました。死を見つめると、人生において何が本当に大切なのかを真剣に考え、残りの時間をより良いものにしたいという望みが湧き上がってきます。
無論、事故や災害などで予期せぬ最期を迎える可能性はあるのですから、今日一日を与えられたことへの感謝も忘れないでいたいと思うのです。
*明日、31日の更新は午前7時です。