

解離性同一性障害をテーマにした自主制作映画、「Team その子」の上映会に参加しました。
一人の人間の中に複数の人格が存在する、いわゆる多重人格を持った人の話です。とても重い話だと身構えて映画を見ました。
その映画のあと、多重人格の当事者の方がこの障害についての解説をしてくださいました。色々な精神的、身体的虐待の中にあって、一つの人格では受けとめることが出来ず、あきらめて人生を終らせようとする状況になったとき、人間は生き延びるために、そこから逃げて他の人格を生き、人生を前に進ませる本能なのだそうです。
多重人格と言われる障害が、周りからは取っつき悪く思われても、本人にとって生きることを最優先するための、突破口であることがよく分かりました。
私たちの生活でも同じことが言えるのかもしれません。
例えば、風邪の菌が入ってきたとき、人間の体はその菌と戦いそのために熱が出ると言うことを聞いたことがあります。熱は、悪いものだけでなく、風邪の菌と闘い人間として生き延びる為にあることが判ります。また、怪我をして痛いということは、痛みを発することによって、その部分がそれ以上に損傷しないようにするアラームだと言うことも判ります。
こう考えてみると、人間が苦労し、困難にありながらも未来を見ようとすることは、生きるに値する未来が確実にあることを体で感じ示す、人間の本心なのかもしれません。
クリスマスの前のことを、外国ではアドベントと言います。そして日本では待降節と言われています。待ち望むという心の姿勢は、確かに私たち一人一人が生きていくのだという、本能的な営みを現したものなのかもしれません。