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祈り合う

森田 直樹 神父

今日の心の糧イメージ

 ありがたいことに、わたしには、お互いに祈りあう友人が何人かいます。そのうちのお一方は、「いつもお祈りしているよ」が口癖の方で、時々出会うと、「心のともしびの放送を聞きましたよ」とおっしゃり、放送の感想とともに、ご報告してくださる方です。

 もうお一方は、シスターなのですが、先日久しぶりにお会いした時、「いつも祈りのうちに交わりを持っているので、不思議なことに久しぶりという感じがしないですね」とおっしゃっていました。

 また、遠方にお住いなのでいつも電話でお話ししますが「わたしのために祈ってください。わたしもお祈りいたします」というのが口癖の方もおられます。

 このようにわたしには、お互いに祈りあう友人の方々がいます。もちろん、これらの方々のために、わたしも祈りますが、それ以上に、日々のご奉仕をさせていただけているのは、これらの方々の祈りのおかげだと思っています。

 しばらく前のことになりますが、司祭叙階25周年のお祝いをしていただいた時には、「今日は、わたしが25年間、司祭を続けられたというお祝いだけでなく、ご列席の皆さまのお祈りが、私に25年という節目を迎えさせることができた、という〝祈りの実り〟のお祝いでもあります。おめでとうございます」とご挨拶をさせていただきました。

 相手のことを思いやる気持ちに満ちた祈りには、力があるとわたしは信じています。そして、多くの人たちのお祈りのおかげで、今のわたしがあります。これからも、出会う多くの人たちのためにわたしも祈り、また、多くの方々の祈りに支えられていくのだと思っています。そして、これらの祈りをキリストご自身が聞き入れてくださるのです。