

教皇フランシスコは2019年の11月29日、午前中大雨の日、長崎に来て下さいました。
私は救護班として参加しましたが、大雨が降る中、合羽を着て待つ人々をただ何も起こりませんようにと祈りながら見守るだけでした。
ミサが始まる頃には雨もやみ、太陽が差し、まるでパパ様の光がそうしたかのように感じたのを覚えています。直接話すことは叶わなくても遠くから一目見ることが出来たらと思ってそこに居ました。まるでザアカイがイエス様を木の上からでも一目見たいと思う気持ちに似ていたのではないか?と思います。話す言葉、人々に寄り添う動き、あの笑顔と包容力、安堵感と愛を感じることが出来て、すべてが
私は遠くからパパモービルに乗ってくるパパ様に手を振って、御ミサに参加し、共に同じ空気と時間を過ごしたことが、人生にこんなにも力と勇気を与えてもらえるとは思いもよりませんでした。
何か特別にこれだと言うことはできないのですが、消えることなく脳裏に焼き付いていて、思い出すとそれが私の喜びと力になり、何とかなるものだと思うのです。
時間ギリギリにでしたが「パパ様に会いたい。」と願う人を異例中の異例をかいくぐって球場の中に車椅子で移動することが出来た事は何よりも私の喜びでした。
私と同じ心を持つこの方とパパ様を共有したのです。パパ様を動かすことはできませんが、その方に手を貸してパパ様を一目見れた本当の喜びを分かち合ったのでした。
パパ様を見ることができた幸せとパパ様が下さった幸せとを心に焼き付けた日でした。
あれから6年。急なパパ様の逝去に接し、あらためて、主をつなぐ者としての役割を喜びのうちに果たせたらと思う毎日です。