

世界のあちこちで、とても哀しい出来事や恐ろしい戦争があり、その場面がニュースで流れてきます。また、身近なところでも、友人・知人や親せきが、病気や老衰で天国に帰った話が増えてきました。
そんな或る日、電車の中で、若いお母さんに抱かれている赤ちゃんが、隣席の、見知らぬ私の目を見つめながら微笑んでくれました。その時、私の心境はいつもと違って、何だか暗く落ち込んだものだったのですが、その瞬間、私の心が実に明るく爽やかな気持ちに変化しました。難しい本を読んでも解決しなかった私の暗い心に、その赤ちゃんが一瞬で灯をつけてくれたのです。
私の若い頃からのモットーは「明るく元気に爽やかに生きていこう」ですが、このところ何故か、そうではない日が続いていました。
「生き甲斐の心理学」という講座で、沢山の受講生さんと30年近くも楽しく勉強会をしている私が、こんなことではいけない、と自分を叱咤激励しても、なかなか明るく元気にならない自分を嫌いになっていました。
そんな心境の私でしたが、電車の中の赤ちゃんが微笑んでくれただけで、突然気持ちが激変したのです。本当に不思議な瞬間でした。
その赤ちゃんに感謝しながら帰宅し、以前の私のように好きな仕事に専念できて、幸せな気分に戻りました。
複雑な人間の心もさることながら、私の暗く落ち込んだ心を見るに見かねて、神様が聖霊様を送り込んでくださったのでしょう。神様の愛をしみじみと体感させてくれた、あの見知らぬ赤ちゃんに、「ありがとう」を言いながら、この数日元気に爽やかに過ごしています。