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扉を開ける

シスター 萩原 久美子

今日の心の糧イメージ

 新年おめでとうございます。新しい年がはじまりました。

 皆さんは今年1年をどのような年にしたいと思っていますか。もうすでに今年の目標や計画を立てたでしょうか。

 「1年の計は元旦にあり」。年の初めにきちんと計画を立てることでその年が有意義な年になる。だけど、時には計画通りに進まず、変更を余儀なくされることもあります。当初の計画とは違う結果に終わってしまい、もっとこうしておけばよかったと後悔することもあるかもしれません。こうした思いはある意味、否定的に捉えられがちですが、立てた計画を実行しようと努力したからこそ感じるものであって、結果的には失敗に終わったとしても、振り返ってみると何らかの実りがあったことに気づかされます。

 こうした予想外の実りはどこから来るのでしょうか。

 聖書にこうあります。「わたしはあなたのために立てた計画をよく心に留めている。・・それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである」(参 エレミヤ29・11)

 わたしの計画は、神様が私のために立てて下さっている大きな計画につながっているのかもしれません。だからこそ、失敗しても次に繋がる実りを見出すことができるのでしょう。

 私のための神様の計画。その計画をはっきりと知ることはできません。それをよく知り、確かなものとしていくためには、私が自ら計画し、それを生きることが必要なのでしょう。

 今年一年、どんな年にしたいのか。どのように生きたいのか。失敗を恐れることなく行動することによって、神様が私のために立てて下さっている将来と希望を与える計画がより明確になってくるのかもしれません。

 今年一年が皆様にとってよい年になりますように。