佐世保にある教会の、献堂記念ミサに与るうれしい機会をいただきました。ミサに与っていると、太陽の光が、右にある高窓のステンドグラスを通って斜めに差し込み、きれいな色を左側に柔らかく映し出しました。斜めに降り注ぐ光線と映し出された彩光は何か神聖なものに見えました。しかもその美しい光はちょうどその時、(ゆるしの秘跡の部屋)「告白部屋」を美しく照らしていました。
奇しくもその日は「聖母の無原罪の御宿りの祝日」でした。神様は私たちを、心の清め、回心と魂の癒し、希望の光へと導こうとメッセージをくださったのかもしれません。
ゆるしの秘跡では、司祭に自分の犯した罪を告白して赦しを願い、神さまからの罪のゆるしをいただくことができます。
教皇フランシスコは、2014年2月の一般謁見演説でこのように話されました。「ゆるしの秘跡に与るとは、温かい抱擁に包まれることです。それはおん父の限りないあわれみの抱擁です。・・・わたしたちが告白するたびに、神はわたしたちを抱き、祝ってくださるのです」。
イエスは、過ちを犯し失敗を繰り返す人間を救おうと十字架にかけられ命を捧げられました。それは私たち人間が罪に縛られた姿から、神さまの真のよろこびの命に生きるため。
イエスが私たちの苦しみや悲しみを抱きしめ命を捧げてくださったように、私たちも自分の苦しみ悲しみをイエスとともに受け止め、新しい命に生かさせていただきたいと願います。復活、新しい命のきらめきと共に、眠っていたものが目を覚まし新しい歩みを始める出発の時。
何度失敗しても立ち上がっていくことのできる力は私たちを愛し、信じてくださる神さまにあることのよろこびを大切に、歩みを始めたいと思います。