光があるところには、必ず影があります。
私たちの人生にも、明るい光と暗い影の部分があるように思います。
輝かしい出来事ばかりの人生がないように、悪いことばかり起こる人生もないでしょう。
ただ、もしある人が自分の人生の暗い部分ばかリを見つめていると、暗鬱な気持ちになったり、不平不満や憤りに悩まされて、自分をとても不幸だと感じるかもしれません。
しかし、誰にでも光は当たっており、影が強いほど光は多く当たっているのです。
その影を本人がどのように受けとめるのかで、人生は変わっていくように思います。
例えば、子どもの頃、貧困であったり、学歴がなかったり、病気がちだったのに、自分を不幸だとは悲観せず、むしろ運がいいと受けとめ、社会的に成功した人がいます。
経営の神様と言われた松下幸之助さんは、そうでした。それらのおかげで、まわりの人から教えられ助けられ成功できたと感謝していました。
また、病気や障害を与えられたことで、特別な恵みや使命を見出した人がいます。
幼い頃から、見ることも聞くことも話すこともできなかったヘレン・ケラーがそうです。彼女は語っています。
「私は自分の障害を神に感謝しています。なぜなら、それらを通して私自身を、私の仕事を、そして私の神を見出したのですから」
彼女は、無論はじめは辛苦を味わいましたが、様々な問題を前向きにチャレンジしていくことで克服し、自分の人生に光を見出し、世界中の人に光を与えられる人になったのです。
どんな人にも影があり、光が当たっています。
光と影の両方を前向きに受け入れてこそ、神の恵みに感謝できる豊かな人生を送ることができるように思います。