日本は春夏秋冬に恵まれ、〝冬来たりなば、春遠からじ〟と唱うように、私たちはさまざまな形で季節を楽しんでいます。
自然には、偉大な力があり、日々私たちを癒してくれます。
私は富士山を見ると心が安らぎ、ふっ、と無意識に深呼吸をしているようです。
日常生活の中でストレスが溜まったり、困難にぶつかったりして、エネルギーが必要になった時、壮大な海を見たり、遙かな山を眺めたりすると、それらの自然は私たちを癒し、私たちが抱えている問題を少し減らしてくれるように思います。そして自然は、常に私たちに偉大な力を与え、人生を前進させてくれるようにも思います。
このように私たちは、自ずと自然の力を借りて生存しています。それだけに、自然とうまく共存していく事を忘れてはなりません。
今年は、元日早々、能登半島で、マグニチュード7・6 の地震が発生、大きな被害をもたらしました。このような自然災害は、人間にはコントロールできません。この大災害によって、言葉では言い尽くせない大変な思いをなさっている方々に、心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧、復興を願って祈り続けています。
先日テレビで、被災された能登半島の方が「この美しい故郷にいたい。ここにあるすばらしい自然の中で、これからも暮らしたい」と話しておられるのを耳にしました。故郷と美しい自然に対する尽きることのない愛に満ちた、心にしみる言葉でした。人間は自然とは切っては切れない愛着の関係にあることを強く感じさせられました。
これからも、人と自然の関係を大切にし、自然に感謝しつつ共存できるよう、次の世代にもこの精神を継承してもらいたいものであります。