(4月に放送したお話です)
主の受難を黙想し復活祭を迎えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
苦しかった後に来る本当の喜びみたいなものを感じていらっしゃるのではないでしょうか?
人が生きていく上で本当に大切な事をもう一度確認したいと思います。
今、私は定年を前に私自身を見つめ直す時が来ていることを感じています。神様は何を私にお望みなのでしょうか?がむしゃらに体を使って働いてきた今までとは違う何かを掴む必要があるようです。私自身もよく分からないのですが、決断の時が迫って来ている気がして少し焦っています。
修道者として本物を生きるにはどうすればいいのでしょうか? この召命の恵みと歳を重ねる事の意味を再認識したいと思います。今まで出来ていた事が出来なくなり、失敗することも増え、人に頼むことも多くなりました。仕事だからと割り切ってはいますが、少し無理をしている自分にも気づきます。
それが「良い、悪い」ではなく、正直に素直に認めきれているか?
気になる所です。「正直になる」とは、時として難しく厳しい現実を突き付けられ落ち込むこともあります。ありのままの私と、理想の私のギャップがありすぎて、どう生きればいいのか分からなくなるのです。神様の前でも人々の中でも正直に生きることの難しさは常にあります。
そんな中にあって軸足を何処に置けば等身大の私を掴めるのでしょうか?
今の私には解答が出せません。ただありのままの私を見つめ、認め、受け入れきれるように日々、究明と黙想の中で神様からのメッセージに気づき、全てを感謝して乗り越えて行けますように。
一日一日を「ごめんなさい」と「ありがとう」を武器に、祈りながら鍛錬しつつ、み旨にかなった者になれますように。