私がふだん大切にしているのは「神さまが私に望んでおられることをできる限り実行する」ことです。神さまは私を造られたお方です。誰よりも私を愛し、よいところも弱点も知り尽くしておられます。この人生において、私が何をするのが自分にとっても他の人にとっても一番良いことで、幸せをもたらすことになるかをご存知です。
4年前のある日、授業を始めようと教室に入ると、心の中に「生徒にロザリオ作りを教えなさい」と言われたと感じました。しかし私はロザリオの作り方を知りません。神さまはそのこともご存じです。その後、毎年気になりましたが何もできませんでした。
ところが昨年、「ロザリオ作りを教えますよ」という人に出会ったのです。びっくりしましたが「ああ、これで神さまのお望みを果たせる」と嬉しくなりました。彼女は遠方に住んでいるので私の家に来て2時間ほど手ほどきをしてくださいました。めったにないチャンスです。私は必死でした。この機会をつかみ、マスターしてすぐに生徒に教えたい!と思ったのです。それは神さまのお望みだからです。彼女は、私が初めて習った日にいきなりロザリオを完成させたことに驚いていました。「初めてなのにどうして出来るの?」と聞くのですが、とにかく教えたい一心だったのです。そして、ついに授業でロザリオを作らせることができました。生徒は好きな色のビーズを使って楽しそうに作りあげました。
私の教科は聖書なのでいつも授業前にアヴェマリアを十回唱えます。この日から、生徒は自作のロザリオを手にして嬉しそうに唱えるようになりました。以前よりもお祈りを大切にできるようになったのではないかと嬉しく思います。