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生きがい

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 新しい一日。昨日と同じように始まり、昨日と同じように終わってしまう様に思われるかも知れませんが、私たちはどの様に生活していくのでしょうか。何となく流れに乗って一日を過ごす。これも一日の生活でしょう。慌ただしい中にあって、その様に生活することが多いかも知れません。

 漫然と過すのも一日。自分なりにできてもできなくても、何かを行って過ごそうとして、生きるのも一日。一人一人、誰しも同じ二十四時間という一日ですが、過ごし方によっては、全く変わったものになるのでしょうね。

 今日も私たちは、それぞれの一日を過ごしてゆきます。これまでと全く同じ日はなく、そこにあるのは常に新しい日。たとえ同じ様に見えたり感じられたりしたとしても。

 人それぞれの過ごし方。朝一人で散歩する方。友だちと散歩する方。ジョギングする方。道行く人々に挨拶を掛ける方。家の周りで掃除をする方。家の片づけをする方。それらをいやいや行うのではなく、心から喜んで行うなら、自分にとっても、出会う人にとっても、ちょっとの出来事ではあるけれど、素晴らしい出来事、出会いになるでしょう。

 毎日の生活の中で、その様なことはあるのでしょうか。もしかするとそれは生きがいと呼べるものかも知れませんね。散歩も、ジョギングも、挨拶も、掃除も、片づけにしても、どれも初めは大変かも知れませんが、段々と慣れてゆき、喜びとなっていくのであれば、それが自分にとっての「生きがい」と呼べるものになってゆくのではないでしょうか。

 新たに始まる一日。新たな何かを始めてみてはいかがでしょうか。新たな歩みを始める私たちの上に、神様の恵みと祝福が豊かにありますように。