一年を通して私が大好きなシーズンは12月の待降節です。
「待降節」などと言うと、とても敬虔な信者に聞こえますが、実際は俗に言うクリスマスが大好きです。幼少期を過ごしたボストンの街並みのイメージが強く、雪、クリスマスリース、クリスマスツリー、暖炉やロウソク、街に流れるクリスマスソング、そして何と言っても、赤と白に象徴されるサンタクロースです。これらを列挙しているだけでも幸せな気持ちになって来ます。
ボストンで幼児洗礼を受けた弟の(信仰養育者)代父は、決して裕福な御家庭ではなかったのですが、親のいない子供達を何人も養子に迎え、養っておられました。長距離トラックのお仕事をされていましたが、12月になるとお仕事を増やされます。それは、大勢の子供達にクリスマスプレゼントを用意する為でした。
一度、子供達のプレゼントを「トイザらス」、(当時日本にはこのような大型のおもちゃ屋さんは無く、子供にとっては天国でした)で購入しているところに鉢合わせた事がありました。今思えば、長距離運搬のお仕事を増やされ、お疲れであったに違いないのに、プレゼントを山のようにカートに積み、満面の笑みを浮かべておられた事を思い出します。
今、自分が親になり、毎年12月25日の朝、クリスマスツリーの下に届いたサンタクロースからのプレゼントに興奮して目を覚ます子供に起こされ、僕は一年で最良の日を迎えます。不謹慎な信仰かもしれませんが、クリスマスというだけで、この何とも言えない、暖かく、満たされる感覚は、きっと天の父の御心に反するものでは無いと信じ、私には一年で最高の「喜びの日」です。
そして、子供達の笑顔で確信するのです、サンタクロースはいます!