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喜びの日

森田 直樹 神父

今日の心の糧イメージ

 今年も多くの人たちが楽しみにしている「喜びの日」がやってきます。子どもたちにとっては、サンタクロースからプレゼントをもらう日です。そして、多くの人たちが共に集い、パーティーを開いて楽しむ日です。また、ある人にとっては、大切な人や家族と一緒に過ごす日でもあります。このご時世、直接出会うことは困難でも、オンラインで絆を確認し、深めることがあるのかもしれません。

 この「喜びの日」に向けて、世間はクリスマス商戦を行い、独特の雰囲気を演出し、人々もどこかうきうきした心になっていきます。この「喜びの日」は、もしかすると、どんよりとした冬の気候の中で、明るさや喜びをもたらす日として期待されているのかもしれません。

 ところが、この「喜びの日」は、単にプレゼントをもらったり、交換したりする日ではなく、また友情や絆を確認する日だけでもなく、もっと大きな「喜びの日」なのです。

 すべてを造られた神さまは、ご自分の元を去っていった人類に、絶えず救いの手を差し伸べ続けておられました。何千年という気の遠くなるような年月に渡って、「預言者」という人たちを通して、ご自分の元へ立ち返るように呼びかけ続けておられました。

 そしてついには、ご自分の独り子をこの世に、人間の歴史のまっただ中に生まれる者として遣わされたのです。神さまご自身が人間の歴史の中に、直接人類に関わる者として遣わされたのです。

 この「喜びの日」は、こうして遣わされた救い主の誕生を喜び、祝います。すべての人を救うために来られた救い主の誕生です。誰一人として例外はありません。すべての人です。

 この救いの喜びと共に、今年のクリスマスのお祝いをしていきたいと思います。