クリスマスと言えば、プレゼント、そしてサンタさんですね。
「でも、サンタさんって本当にいるの?」
これは、子どもがよく言う質問です。
今から約120年以上前、ニューヨークに住んでいたバージニアという8歳の女の子も、そうでした。答えに窮したお父さんは、「何でも知っているサン新聞社の記者に尋ねてごらん」と言いました。
そこで、バージニアはさっそく「本当のことを教えてください。サンタクロースはいるのですか?」と、新聞社に手紙を書いたのです。
その返事は、社説として1897年9月21日に掲載されました。
要約すると、次のような内容でした。
「バージニアちゃん、サンタクロースは確かにいるんだよ。愛や寛容深い思いやりの心があるように。それらは人生を最高に美しく、喜びに満ちたものにしてくれる。この世でいちばん大切なことは、子どもにも大人にも見えないんだよ」
この記事は、人々の心を打つ感動作として、今も世界中で語り継がれています。
さて、実は、サンタさんの起源となった人は実在しました。4世紀ごろ、小アジアのミュラの大主教だった聖ニコラスです。
聖ニコラスは、困っている人や貧しい人を助け、自分の持ち物を惜しまず与えていた優しく寛大な人でした。彼は、いつしかサンタクロースと呼ばれ、クリスマス・イブの夜にプレゼントを持ってきてくれる赤い服と白いひげの優しいおじいさんとなったのです。
そうです。サンタクロースは、確かにいました。
そして今もいます。この世が続く限り、ずっといるのです。
神様の望まれるように、聖ニコラスがサンタさんとして贈り物をもってきてくれる喜びが続くことを私は信じています。