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ときめき

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 新しい一日が始まりました。今日はどのような一日になるでしょう。嬉しいこと、楽しいこと、心躍ることなど、様々なことがらが、私たちをきっと待っているのでしょうね。

 自分にとっては、今日も単調な日に過ぎないと考えてしまって憂鬱に思ってしまうかもしれません。しかしながら一日をどのように過ごすか、捉え方、過ごし方によっては、単調、味気ないと考えていた日が、心躍る、心ときめく日になる様に思いますが、どうでしょうか。

 幼稚園の子どもたち、園庭で遊ぶ時間が来ると、思い思いに、園庭に駆け出して、独りで遊ぶ子、お友だちを誘って一緒に遊ぶ子など様々。普段と変わらない様に見えても、子どもたちには、新鮮な新たな世界が常に目の前に広がっているようです。

 土に混じった石、地面に落ちている石を幾つも拾い集める子。木から地面に落ちて乾燥し、茶色く丸まった葉っぱを集める子。小さな花を見せに来てくれる子。どの子にとっても目の前の世界、目の前の現実が、大きな世界、感動と喜びに満ちた世界なのでしょう。

 子どもたちのように、新たに始まる一日、小さな変化、新たな発見を楽しみにし、喜びとすることで、私たちの日常が変えられていくかも知れませんね。葉っぱには表裏があって、それぞれ趣きが異なる様に、物事の別の面を見ることで、新たな発見があり、それによってこれまで大変だとか辛い苦しいと思っていたことが、喜びに変わるかも知れません。

 今この瞬間も時が刻まれ進んでいきます。全く同じ時はなく、常に何かが変化しています。進みゆく時の中、新たな感動の訪れを心待ちにしながら、歩んでいければ嬉しいでしょうか。神様の恵みと祝福が今日も豊かになりますように。