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小さな赤ちゃん

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

 人は初め、点のように小さな受精卵ですが、そこには素晴らしい神のご計画がたっぷりと入っています。

 この「小さな赤ちゃん」の細胞は主体的に分裂をくり返し、様々な臓器が造られて、やがて美しい姿で生まれ出ます。成長してハイハイし、歩き、言葉を覚えてお母さんに優しく話しかけたり、背伸びして暖かい手に触れたりします。

 赤ちゃんは、お母さんを見るとすぐに笑います。初めから母親を愛しているのはふしぎなことです。

 「人は、神に似せて造られた」と聖書にありますが、その神さまは、この上なく愛に満ち、善良な方です。それは、イエス・キリストのお姿でわかるのです。神でありながら、人類の罪を背負って償い、殺されるため人としてお生まれになられたイエス。

 この方は、33歳の時に十字架上で命を絶たれました。

 しかし、預言通りに3日目に復活し、弟子たちに現われて「あなた方に平和があるように!」と祝福なさいました。(参 ヨハネ20・19)裏切ったり逃げたりした人のこともお怒りにならず、愛することを決してやめなかったのです。

 私たちのいのちには、この美しい神さまのいのちが入っています。ですから人を愛することが出来るのです。

 神に似ているもう一つの特徴は、この世の命が終わっても、天国で永遠に生きることです。身体は朽ちても、魂は永遠に存在します。このように造られた人間は、受精卵の時から大切にされなくてはなりません。

 私たちがどれほど素晴らしく造られ、どれほど神の目に尊い子供として映っているかを悟るなら、「小さな赤ちゃん」を宝物のように愛して共に生きる社会が出来るでしょう。