忙しすぎて、人のことを考える余裕がない、ということが誰にでもあるかと思います。だからこそ、日常生活の中で目立たなくとも、自分なりに心をこめて仕事をしたり、人に接したりしている人に出会うと、うれしくなります。
挨拶一つにしてもそうです。挨拶も、心をこめれば人に喜びを与え、幸せにすることができます。
ある病院の看護師さんたちは、患者さんとの心の交流を大切にするためにいろいろと努力されています。その一つが挨拶です。
病室に入ったときに、看護師さんは患者さんみんなに挨拶します。
でも、ほとんどの患者さんは、自分に声をかけてもらったとは感じていないことがわかったそうです。
そこでこの病院では、その後、患者さんのベッドに足を運ぶと、次のようなことを心がけるようにしました。
相手の目を見るようにする。 相手の名前を言って呼びかける。
自分から進んで声をかける。 笑顔で声をかける。
看護師さんたちは、患者さん一人ひとりの心に寄り添うようにしたのです。すると、患者さんの反応がだんだん変わってきました。
そっぽを向いていた人も、挨拶を返してくれるようになっただけでなく、自分から挨拶をしてくれるようになったのです。しかも、笑顔での挨拶。痛いところがあったり、熱があったりするのにです。
「朝、看護師さんの笑顔を見ると身体の痛みがやわらぎます」挨拶に、心がこもっていれば、何かが変わってきます。 挨拶一つから、心の交流が生まれます。 挨拶一つから、幸せが生まれます。
それは、互いの心にある愛が伝わり合うからだと思います。