神様から命を与えられたものは、すべて生まれ、存在し、成長し、命を受け継ぐ原理を自分の中に持っております。
私たち人間は、神様によって造られた命を手助けし、芽生えさせ、成長させることが出来る存在であります。
例えば果物の木にしても、その命の本質を変えることはできませんが、私たちは支えることはできます。木の周りを剪定したり、肥料を与えることで成長を促すことができるからです。
また動物の場合は、餌をやり、世話をすることによってその命を支えることができるのです。
さて人間の場合はどうでしょうか。その命を支えることは他の自然界よりは難しいといえるでしょう。特別な手助けを必要とする命です。
芽生えるのを待つのも大切ですし、一方的に自分が思うことを押し付けることも許されません。
その成長ぶりを見て、必要性に応じて手助けをするという、教育者モンテッソーリの考えは大切だといえるでしょう。私たちが持つ考え方や計画によって子供に教育をするのではなく、時々の必要性に応じて手助けをするだけです。
子供たちに対してだけではなく、他のすべての命に対しても人間の勝手な計画と利益を優先して守り導くことなどできるでしょうか。
一時的な利益のために自然を破壊し、私たちを守るために作られた環境をダメにしてしまう危険が現在世界中で進行しています。
日本を訪れたフランシスコ教皇様は「すべての命を守る」と訴えて、長崎と広島に巡礼されました。
私たち人間の命は、すべての自然と命によって守られているのです。
神様によって造られたすべての命を手助けすること。
教皇様の訴えはとても大切で、強く心がけたいと思います。