私の好きな聖書の言葉でもありますが、次のようなイエスさまの約束を聖書は伝えています。
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28・20)
短い言葉ではありますが、これはとても力強いイエスさまの約束です。私たちが、たとえ悲しみや、苦しみ、困難を抱えていたとしても、この約束の言葉によって、私たちはいつも力づけられるのです。いつもイエスさまがこの私に寄り添ってくださるのです。
そして、この力強い約束の言葉は、この私だけに対する約束だけでなく、すべての人とイエスさまは共におられることを示しているのです。
もし、自分中心の視点しか持てなければ、「この人は自分の好きな人」「この人は私の味方」という考え方が生まれてきます。それだけでなく、「この人は自分の嫌いな人」「この人は自分の敵」という考えさえ沸き起こってきます。
しかし、イエスさま中心の視点によると、すべての人は、イエスさまがいつも共にいる貴重な存在であり、お互いに兄弟姉妹として大切にしあう存在であると理解することができます。自分にとって苦手な人や、負い目を与える人であったとしても、その人も、イエスさまが共におられる存在なのです。
私たちの世界には、国籍や人種、言語や文化・習慣、世代の違い、ジェンダー、障碍があるかどうか、などなど、さまざまな違いが私たち一人一人にあります。しかし、それらの違いをお互いに認め、尊重しながら、共に支えあい、助け合う社会を作っていくことが、イエスさまの願いなのだと私は思います。
一人一人が様々な違いを超えて大切にされ、尊重されて生きていける社会を目指して、世界中の人たちが共に歩んでいければよいと思います。