今年もまた、クリスマスがやって来ます。クリスマスを待ち望む周りの雰囲気にのせられて、何かしらわくわくした楽しい気持ちになってしまうのですが、恋人がいない人たち、家族のいない人たちにとって、クリスマスは寂しく、少し残酷な季節のようです。
しかしながら、これは、一つの真理を私たちに教えてくれています。それは、人は1人ぼっちでは生きていけない、ということです。プレゼントをあげたり、もらったりするためには、相手が必要です。また、楽しい気持ちを分かち合うためにも、相手が必要です。一人ぼっちではクリスマスを本当に心から祝うことが難しいのです。
言い換えると、クリスマスは、人間とはお互いに支え合い、助け合って共に生きていくものだ、ということを教えてくれているのだと思います。
加えて、クリスマスは、与えることの大切さをも教えてくれています。誰かのことを思いながら、時間を使い、知恵を絞ってプレゼントを選びます。受け取る人が一番喜ぶものを考えて、時間を過ごします。クリスマスとはそんな季節でもあるのです。
クリスマスは実に不思議なひとときです。忙しい日常の中にあっても、誰かのことを思い、誰かのために何かをしていくことができるひとときです。また、不思議とわくわくした気持ちに変えられていくひとときでもあります。クリスマスは1人ひとりを変えていく季節なのです。
神さまがこの世にお生まれになった、それも最も小さな赤ちゃんとして、この世にお生まれになった。神さまからの人類への大きなプレゼントとして救い主キリストを与えてくださった。このようなことを知らない人でも、クリスマスは私たち一人ひとりを変え、人間の本当の姿に気付かせてくれる不思議な季節なのです。