授かったもの

シスター 山本 ふみり

　私の授かったもの、それは私の全て。

　身体も性格も短所も長所も全部、神様から授かったものと教えて頂いたのを思い出しています。この世界中誰一人として同じ人はいません。これこそ"神業"そのものである事が私にもわかります。

　一人ひとりが違う個性の集まりの中で、どう生きていこうか？と戸惑うのではなく、どう助け合っていこうか？と考えると少し肩の力を抜いて共に生きていける気がします。「私の足りない所はお願いします。でも、私にできる事はやってみます。助け合って共に歩んでまいりましょう。」という心の持ちようは、気負わず焦らず心配や不安も少しは軽減するのではないでしょうか？神様に委ねてお任せする心は大事だと思うのです。何事につけ、これは神様のご計画だと思えるなら、それはもっとなんと幸いなことでしょう。

　マリア様もお告げの時「あなたのみ旨のままに」と最後は神様に委ねられています。

　私という人間を点や面でとらえ、そこだけに集中してみてしまうと、是は是、非は非になってしまいます。けれど長い時の流れの中で物事を捉え、考えるなら「あの時は悔しく悲しかったけれど、あれはあれで良かったんだ。」とあとから思ったりもします。それは人が時間の経過と共に神様の祝福の詰まった良いものだと気づき、恵みとして実感出来ているからだと思うのです。

　「ありのままを、かっこつけずに生きる。素直に全ての自分を認め神様の下さった本当の自分を、今の自分で探すという心と体の作業は生涯続くでしょう。」と教えて貰った事があります。

　私自身が本当の自分に出会い、認め、そのままを捉え、成長の糧にできるかどうかは私次第なのだと思います。

　神様、皆様、応援をお願いします。