慎ましく

古川 利雅 神父

　私たちはともに生きています。たとえ一人で生きている様に見えても思えても。私たちはともに生きています。神とともに人とともに、生けるものとともに。見えても見えなくてもともに生きています。

　その様な中、ともに生きている存在とどの様に生きているのかは、一人一人異なりますね。私たちには、それぞれ個性がありますから。私たちは、私はどの様な存在なのでしょうか、どの様に他者と関わりながら生きているのでしょうか。

　常に自分が一番でなければ済まない人。自分の思ったことを口に言葉にし、思ったことが実現しないと気が済まない人、そうでないと不機嫌になってしまい八つ当たりしてしまう。この様な人もおられるでしょうね。はたから見ても決して悪い人ではないのだけれど。

　またいつも周囲の人のことを気にかけて、自分のことを最後に、後回しにして、それを良しとする人。この様な人もおられるのではないでしょうか。

　また自己主張をせず控えめに語り、周りの人と調和を図りながら生きている人。言葉だけでなく、服装や持ち物、家や車など。全てにおいて慎ましく生きておられる人。この様な方もおられるのではないのでしょうか。

　様々な方と出会いつつ、様々な方とともに生きている私たち。どの様に生きているのか、素敵な生き方をしておられる方を見ながら想いながら、私もどう生きようか。その様に想い考える時があっても良いかも知れませんね。日々の歩みの中で、ふと立ち止まって、生き方について考えてみること、生きる方向性を修正することも大切な様に思います。

　私たちがより良い生き方を選び、ともに生きる方々とより良く生きることができます様に。神様の導きと祝福があります様に。