2020年10月10日、イタリアの15歳の少年、カルロ・アクーティスは、アシジの聖マリア大聖堂において列福された。
彼は1991年5月3日に誕生し、白血病で2006年10月12日に帰天。カルロの父親は裕福な人であったので、アシジにセカンドハウスを持っていた。カルロはそんな家に生まれながらも慎ましく暮らした。
カルロに与えられたお金はほとんど神の栄光のために使った。彼は両親から誕生日などでお小遣いをもらうと、いつもホームレスの人びとのために寝袋を買ってはプレゼントをした。また、彼はコンピューターに天才的な能力を発揮した。世界中のご聖体の奇跡の情報を収集した。そんな時、カルロの父は支援を惜しまなかった。彼の収集したご聖体の奇跡については、世界各国で展示会を開き、また、その様子はウェブサイトでも検索することができる。
彼は、聖櫃にいらっしゃる慎ましいご聖体のイエスに夢中だった。カルロは、自分と同年代の青少年が、ロックコンサートに行き、同じような格好をして熱狂することに違和感を感じていた。「なぜ聖櫃の中に現存するイエスのご聖体の前に並ばないのか」と、度々嘆いていた。イエスとロックスターは違う。カルロは若者がロックスターに熱狂するような熱心さをもって、ご聖体のうちにいらっしゃるイエスの前に行ってほしかった。
カルロは「人は誰でも唯一無二の存在をして生まれたのに、ほとんどの人はコピーとして死んでいる」という言葉を残している。真実にその人らしい生き方をしたいのなら、イエスの助けなしにはできないのだ。
「ご聖体は天国に至る高速道路」とカルロは常々、話していた。彼の遺体は腐敗を免れ、ジーンズとスニーカーを履いて安置されている。