カトリック教会で歌われる聖歌の中に、次のような歌詞の歌があります。「いつくしみと愛があればどこにでも、神はそこに共にいる。」
日々の生活の中で、私たちはいろんな人々と出会いながら生きています。家族や友人、仕事関係の人たちや、偶然に出会う人たち、また何らかのトラブルを抱えながら関わっている人たちなどなどです。このような出会いは、時に厳しくつらいものであり、時に私たちにいやしや安らぎをもたらしてくれます。
そして、このような人間関係において、特に困難や難しさを感じる時、また、相手と気が合わない、意思の疎通が困難だ、と感じる時、その関りから逃げてしまいそうになることもあります。
また逆に、心を通い合わせ、お互いに受け入れあえる人間関係であれば、そこにぬくもりを感じていつまでもそこに留まっていたいと思うこともあります。
この聖歌の歌詞は、私たちがどのような心境で他者と向き合うとしても、たとえそこに困難や難しさがあったとしても、「いつくしみと愛」があれば、そこに神がともにいてくださると私たちを支えてくれているのだと思います。
私たちが直面する人間関係に困難や難しさがあったとしても、相手を思いやる気持ち、相手を大切に思う気持ちを忘れないこと。それがあれば、神ご自身が、私たちの人間関係の中に必ずいてくださるのです。
「いつくしみと愛があればどこにでも、神はそこに共にいる」。この言葉を希望とともに心の拠り所としていつも携えながら、日々出会う人たちに向き合っていきたいと願っています。相手を思いやる気持ち、大切に思う気持ちを忘れることなく、神ご自身とともに、人々に出会っていきたいと思います。