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いつくしみ

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

 私は、お祈り専用のノートを作っています。それは、自分が決めた一定の時間を必ず祈りに使うためです。ノートには祈った時間を記すだけでなく、神さまがしてくださったご親切や、私に「するように」とお勧めくださったことも書いておきます。神さまの優しいご配慮は無数に降り注がれるので書き留めなければすぐに忘れてしまうからです。恩知らずにならないよう感謝し、賛美歌を歌ってほめたたえます。

 ある日教会で、一人で祈っていると、この街にはスーパーのすぐそばに郵便局があるので、買い物をしてフードバンクに食品を送るように、という勧めを感じました。それまでその地域から食品を送ったことがなかったのですが、確かにスーパーの横に郵便局がありましたので神さまの勧めだと思いました。買い物が重くてもほんの5分で送れるのですから便利です。

 この日はなぜか赤ちゃんが喜びそうな食品ばかりが目に入ったのでそれを買いました。フードバンクを手伝っている友人は「ちょうど助かったわ。でも、私がシングルマザーの支援をしていること、あなたは知らないのにどうして彼女たちに必要な食品を送ってくれたの?」と驚いていました。神さまのなさることは完璧です。

 また、私が仕事をする時は、時間を無駄にしない方法を心に示してもらうこともあります。しかし、それは神さまに頼ったときに限ります。自分の考えで行動すると目先のことしか見えないので失敗したり、時間を無駄にしたりするのが普通です。慈しみあふれる神さまに頼る方がだんぜん得策なのです。