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心のなごみ

シスター 山本 ふみり

今日の心の糧イメージ

 緊迫した中に、「ホッ」と息抜きができるような、我に返るような、心に灯がともったようなものが「なごみ」であるならば、日常の生活の中に、気づかないだけで、そっと静かに近くにあるような気もします。

 つい最近の出来事です。兄弟らしい二人がランドセルを背負って学校に行く途中、弟が車の確認をせずに角を飛び出しました。もう少しで車と衝突する所でしたが、スピードがゆっくりだったこともあって間に合いました。するとお兄さんが、車の方に向かって深々と頭を下げ、飛び出した男の子の頭もチョコンと撫でつつ頭を下げさせていました。ハッとしてホッとした、束の間の出来事でしたが、何故か強く印象に残っています。

 飛び出しは危険なことですが、弟をかばってきちんと謝る姿勢と、それが出来たこの子供達の姿が何とも私の心をなごませてくれたのです。

 安堵したというか、安心してみていられたというか。まさに兄弟愛そのものでした。私は、心の中で拍手をしていました。こんな子供たちが学校で、地域社会で、日本で、世界で、人の心を支えてくれるだろうと想像すると嬉しくなったのです。桜マークの「たいへん、よくできました。」の印鑑を、頬に押してやりたいと思ったくらい、私の心がなごんだ一瞬の出来事でした。

 人が人を互いにカバーし愛する姿は、何とも深い印象を与えるものですね。

 天の御父は、復活されたイエス様の昇天のあと、目に見えない聖霊を一人一人にくださいます。そして、それは今も存在し、御父の深い愛の継続のしるしになって、私達一人一人に確実に存在しています。それが心のなごみになる所以だと思われてならないのです。あなたの周りの心のなごみを探してみて!