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心のなごみ

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 厳しい競争社会の中にあって、だれしも、イライラ、ハラハラ、することが多く、「心のなごみ」平安、おだやかな心を保つことは、容易なことではありません。かなりの努力や心がけが必要です。

 イライラを感じたなら、とっさに深い深呼吸をするのも、一つのチエだと思います。数秒の深呼吸で、イライラは瞬時、解消することができます。この深呼吸とともに、おもむろに平安を求める祈りを唱えると、いつしか自然、無念無想の境地に陥り、心地よい平安を実感できるようになれば、まさに修徳のベテランであります。しかし、そうなるには、かなりの練習というか、継続的な訓練、修行をしなければなりません。

 私自身、毎朝、目覚めた時しばらくの間、瞑想、黙想することを心がけ、これを毎朝の日課にすべきだと考えていますが、凡人の私、なかなか思うようには参りません。瞑想、黙想は、体験上20分間が、長からず、短からず、最適と感じています。20分間の黙想の内、10分経ったころ、無念無想はクライマックスに達し、最高の精神的快感を実感することができます。そのあと次第に最高状態は沈静化し、元の状態に戻りますが、心の平安は持続し、冷静沈着な精神状態は保持され、続きます。

 しかし、仕事が始まると、仕事に対する執着や熱意や情熱とは裏腹の雑念が浮かび上がり、仕事に対する執念がおろそかになることがあります。この時こそ、熱意挽回のため、極めて難しいことではありますが、瞬時、瞑想、黙想に没入沈潜することができれば、誠にラッキー。

 常に心のなごみと沈思黙想がなにより重要であることを認識、確信し、行動に踏み切りたいものであります。