東京有楽町の画廊にぶらりと立ち寄り、そこで展示されている掛け軸を堪能してきました。掛け軸を作成する知識、技能もない私が、これほどまでの満足感と喜びを掛け軸の諸作品に感じたのを不思議に思いました。その理由を思索したのですが、私に親切に諸作品を解説して下さったSさんの人柄が原因のようです。
尊敬する先輩や親友が愛する世界、音楽、料理、絵画に私はいつも興味を持ってしまいます。興味を持つと、色々の気づきが生まれてきて、人生が楽しくなり出します。
掛け軸の面白さに気づいた私が、これからどうなるかは分かりませんが、色々の真善美の世界を垣間見せてくれ、人間の魅力に気づかせてくれました。とくにSさんが語ってくださった作品と、その作者の解説は人間の魅力を実にいきいきと豊かにさせてくれました。
このような人間を創造して下さった神様に急に会いたくなりましたが、どうしたらすぐお会いできるのでしょう?人間が確実に神様とお会いできるのは天国に行ってからでないと駄目なようですから諦めました。
しかし、過去に於いて、あ、今、この胸の中に神様がおられて、ささやいてくださっているのかなあ、と感じた体験を想い出しました。このような思い出は十代、二十代、それぞれの時代での記憶が湧き出しましたが、その味わいが年代で違います。私に喜びを与えたり、気づきを与えたりする人間の力は、どこから生まれてくるのでしょう?諸説は本で知りましたが、今の私が一番好きな気づきの原因は、なんといいましても愛である神様からの聖霊の賜物説。父と子と聖霊からのプレゼント。このプレゼントがあれば、どんな不安な時代がこようとも安心できそうです。