子供たちの父親である最初の夫が突然死した時、妹の夫が手紙をくれました。
彼にも似たような経験があったのです。最初の奥さんが交通事故で亡くなっていたのです。
「私にも同じような経験があるのでわかりますが、あなたがどんなに見捨てられたような気持ちでいるかわかります。でも、あなたの人生はもう決して今までと同じということはあり得ません。はっきりと理解し、自分自身に受け入れるのは辛いことですが、この失われたものは失われたままです。あなたにはもう新しい人生が始まっています。自分では気がつきにくいでしょうが、そうなんです。あなたのこれからの課題は、自分と子供たちの新しい人生を美しく幸福なものにするためにどういう方法を作り出していくかということです。もちろん、また笑える日がきます。それこそが彼の遺志です。これからも彼の優しさがあなたを守ってくれるはずです。もちろん彼は好きで死んだのではありません。しかし、彼はあなたのおかげで男が人生に求める夢を与えられたのです。素敵な妻に心から愛されるというのはそういうことです。あなたの信仰があなたの助けになりますように。あなたがこれから先、新しい力を見出し、自分の周りのあらゆることについてはっきりとした判断と答えを見出していくのは、他の誰にでもなく、自分自身の中にです。」というのです。
彼はカトリックではありませんでしたが、ベルギー人でした。日本人はここまではっきりと書くということはしないかと思います。それでも、私は、この手紙に本当に助けられました。そして、この後でも色々な困難はありましたが、その度に彼の手紙が新たな出発の後押しをしてくれました。