赤ちゃんが生まれる!
どの国の人も、肌の色、髪の色、話す言葉の違いも超えて、「赤ちゃん誕生おめでとう!」と祝うこころはみな同じ。全世界的です。
地球上のすべての人々、いえ人だけではない、牛の仔、馬の仔、羊の仔。卵の殻をうち破って出て来る小鳥の赤ちゃんも。平和な時はもちろん、戦争の時も、景気が良くても悪くても。
赤ちゃんが生まれる、それは神秘です。赤ちゃんの誕生は誰に教わらなくても、よろこび祝うものということを誰もが知っています。
どの人も、男も女もみな最初は赤ちゃんです。
出会う人、行き過ぎる人、ひとりひとりに思います。この人も赤ちゃんだった。みんなどんな赤ちゃんだったのだろう?いかつい顔のおじさんは?童顔の方は?・・・そう思うと興味は尽きません。
そして、まるで老賢者のように悟りきった顔つきの赤ちゃんもいますよね。それなのに、手も足も頭もなんて小さいのでしょう。愛らしくいじらしいのでしょう。その小ささに感動したりします。こんなに小さくまだ何も出来ない、こわれそうに弱い赤ちゃん。
こんな赤ちゃんとして、神さまはご自分の御独り子を生まれさせてくださった・・すべての人を救うために。
想像を絶するほどの神さまの愛!
ある教会の神父様は赤ちゃんが大好き。「子供が駆け回っていない、子供の声が聞こえない教会は教会じゃない」とまで仰います。
ある日のミサの最中、聖体奉献の祈りを唱えておられる神父様に向かって、まだおむつも取れないその男の子は祭壇に上り、にっこりと笑いかけました。眸は輝き、バラの花がパッと開いたようなステキな笑顔に、神父様は思わずカリスを取り落としそうになりました。
赤ちゃんの勝ち!