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幼子誕生

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

 ここ数年のことです。私は幼な子や赤ちゃんの気持ちが突然よくわかるようになり驚いています。電車の中で赤ちゃんが泣き止まずに困っているお母さんがいると吸い寄せられるように近付き、手をのばしてあやしている自分がいます。そのうちに自然に泣き止むことが多いのです。ふしぎですが、「喉が渇いたよ」、「ゆさゆさして」、「そばに来て触って」、と訴えている赤ちゃんの思いを感じるのです。

 あるとき、駅のホームで、ベビーカーに固定された幼な子が、お母さんと向かい合わせに座らされていましたが、小さな手を一生懸命に伸ばして泣いていました。お母さんは夢中でスマホを操作していて、顔をあげません。私はどんなに赤ちゃんが不安を感じているか痛いほどわかりました。お母さんに触れたいのです。せめて、見つめてほしいのだと思いました。

 私は思わず駆け寄り、ベビーカーをスーッ、スーッと何度も何度も前後させてあげました。母親が「あ、笑ってる」と言って顔を上げ、嬉しそうに赤ちゃんを見ました。ベビーカーの後ろにいる私には屋根で顔が見えないのですが、泣き止んだので嬉しくなりました。

 赤ちゃんは神さまの国から来たばかり。清く尊い存在です。まだお話はできませんが、周りの様子を全身で感じ、いろいろなことがよくわかっています。愛されているか、忘れられているか、喜ばれているか、ママが怒っているかなどです。

 お母さま方にお願いです。泣き止まない時はどうか祈ってください。「神さま、あなたの国からきたこの子は私に何をしてほしいと言っているのですか。教えてください」、と。そして注意深く見つめていると神さまは必ずわからせてくださいます。