私はミサの中で歌われるカトリック典礼聖歌集の中の「ひとつになろう」という曲が大好きです。「ひとつになろう キリストのうちに みな ひとつになろう」と繰り返して歌います。
今、この歌声が希望と愛の中で世界中に広がっていくことを、願っています。
令和の時代に入り、自然災害からの復興や、日本中が期待と感動に胸膨らませ、急ピッチで進めていたオリンピック開催への準備、そして、グローバル化によって世界中の人々の移動と交流が増え、生活習慣、仕事の変化への対応に追われていた私たち。
そんな私たちを待っていたのは、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大という大きな試練でした。人類全体を襲うこのウイルスは、私たちに、当たり前だったことが出来ない生活を強いることとなりました。
そんな中、世界中の多くの人々が、人の命を守るために心を一つにして様々な行動を起こしました。医療従事者はもとより、私たちの毎日の生活に欠かすことができない仕事に従事する人々に改めて感謝しながら、それらの人々やすべてを支える行動は、どんな小さなことでも必ず社会の中で生かされるのだということを知りました。
私たちは苦渋の選択を強いられながらも、今、しっかり前を向いて生きようとしています。
今、この時、それぞれの国策や宗教は違っても、世界中の人々が、心を一つにして世界平和を祈り続ける時、平和への道は、必ずや開き、一歩、一歩前進していくと信じています。
古希を迎えた私も、まだまだ元気で、力強く一歩一歩踏みしめながら歩んでいきたいと思います。
「ひとつになろう キリストのうちに みな ひとつになろう」