過去を振り返って「よくあの時、生き抜けたなあ」と思う瞬間があります。
戦場体験はありませんが、小学生時代の対戦国の機銃掃射や終戦後の疎開先で学校からの帰り道、牛に追いかけられた時など、ああ、助かったと思いました。こうした人生体験を色々積んでいくうちに、生きる喜びと命の大切さをしみじみ感じ、感謝するようになりました。
さて、友人や家族が一緒になり楽しい会話をしながら郷土料理を堪能する、これも生き甲斐です。人間が幸福を感じる場面を思索していきますと、いずれも、その場の人々の心が一つになっているようです。
人はそれぞれ違った環境で生まれ育ちますが、幸福感を感じる場では心が一つになっているのは何故でしょう?特に同じ志を持つグループでの充実感と心の安らぎは抜群です。
さて、人は毎日食事をしますが、味覚を楽しんでいる人は意外と少ないようです。「美味しい」という味覚は、実に神秘的で深い意味があるようです。
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、辛みがあり、さらに旨味が、最近学者の間で色々研究されています。毎日の食事にこの味覚の意味を意識しますと、割と簡単に、深く大きな幸福感を感じられるようになるそうです。
味覚から神様を感じた古代の人々のお話は有名ですが、この毎日の食事での味覚に神様の愛を感じ取れる人々は本当に幸せな人生を歩めます。
どういう事かといいますと、美味しいと感じますと、その方の心は平安感、豊かな愛情と感謝、幸福感、大満足に満たされ、自然に周囲の人々を愛そうという気持ちになるそうです。
一度、本当かなあ、と心静かに食事の最中に周囲を観察なさいませ。