私達は皆、親を通して、この世に生を受けました。それで、親に何処か似ています。それは、イエス様も同じです。イエス様は、父なる神様の子で、マリア様の子です。父なる神様のように、人に対して、人の思いを遥かに超える形で憐れみを示し、様々な奇跡を行って下さいました。またマリア様が、「お言葉通り、この身になりますように」(ルカ1・38)と仰ったように、神様の御旨に最後まで従順でいらっしゃいました。
人類最初の人、アダムとエバが神様に背いた事で入った罪、即ち原罪は、全ての人に受け継がれました。しかしイエス様は、人の肉体を持ってお生まれになりましたが、神の御独り子ですから、この原罪を受け継ぐ事無く、私達に祝福だけを遺して下さいました。
私達は親から、祝福と共に、罪への傾向をも引き継いでいます。
例えば、私達の悪い癖です。私達は時々、自他共に理解しがたい、悪い癖を持っています。そして子供達が、そのような悪い癖を、親を通して受け継いでいる事があります。親は、そのような悪い癖を、次の世代に遺さなくとも良いと思っているにも関わらず、意図しない内に伝播して行きます。
それでは、次の世代に良いものだけを遺す為には、どのようにすれば良いのでしょうか。それは、神様の御旨に不従順であったアダムとエバのようにではなく、イエス様のように神様の御旨に従順である事です。私達の心の中で語りかけられる神様の声、「善を行い、悪を避けなさい」「人に意地悪をしてはなりません」などの声に従って生きる事です。その声に従って生きる事を通して、私達は、次の世代に、神様の祝福を、つまり良いものを沢山遺す事が出来るのではないでしょうか。