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その時『わたし』は

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 波乱万丈。天変地異、栄枯盛衰、毀誉褒貶。自然界と共に人間社会は変革、変遷を重ね、急速な発展を続けています。いつ、どこで、なにが起こるか分からない、いや、今や、何が起きても、おかしくないと思われるほど変転激しく、不安、ときには恐怖を感じることさえあります。

 この変転激しい世の中、忘れてはならないのは、昔ながらの、このキャッチフレーズ「地震、雷、火事、オヤジ」であります。この4つは「恐怖の源泉、災害の根源」であります。

 初めの二つ、「地震、雷」は、自然現象であり、その発生を防ぐことは不可能です。そのあとの「火事、オヤジ」は、有難いことに、人間の注意と心がけ次第で、その災難は避けられるはずであります。

 火事には、「火の元注意」「火の用心」を、「オヤジ」、父親には、尊敬の念を失わず、常に温かい親子関係を保ち、「怒らせない」「おこらせない」ことは、もちろん、できれば、満面の笑み、喜びと満足の笑顔が保たれるように計りたいものであります。そのためには、そう簡単なことだとは思えませんが、日常生活の中で、知恵とユーモアに満ちた会話を交わすよう努めたいと思います。

 辞書によりますと、ユーモアとは「人間生活に にじみ出る、おかしみ、上品なしゃれ、人生の矛盾・滑稽などを人間共通の弱点として寛大な態度で眺め楽しむ気持ち」とあります。ぜひとも、より多くのユーモアを持って、人生を、より豊かに、楽しく生きたいものであります。