私たちの歩みは、前に向かってゆく歩みですね。学生時代に、一人で水の上を行く時は、ボートを漕ぐのではなく、カヌーを漕ぐ大切さについて教えていただいたことがあります。もちろんこれは教訓的な意味においてですが...。
手漕ぎボートとカヌーの違い。根本的な違いは、ボートは進行方向に背を向けて漕ぐため、前を見ながら進むことはできません。誰かが一緒に乗って案内をしてくれないと真っすぐ進んだり、障害物を避けたりすることはできません。これに対し、カヌーは一人で前向きに漕いでゆきます。自分でバランスを取って障害物をよけ、パドルを操りながら、漕ぎながら、流れに乗って、時には流れに逆らいながら、少しづつ進んでゆく...。
私たちの人生の歩みはカヌーでの歩みの様なのかも知れません。しっかりと前を向いて、少しづつ少しづつ前に向かって、目的地に向かって漕いで進んでゆく。そんなひたむきさがあるのでしょうね。
ひたすらに前に向かって進んでゆこうとする私たちですが、時には大風が吹いて転覆しそうになったり、流されてしまったり、様々なことがあるでしょう。自分だけ独りぼっちと思える時であっても、見守っていて下さるお方がおられます。
聖書の句を使った歌の中に「一羽の雀さえ、主は守り給う。」という御言葉があります。一羽の雀さえ神は守られるのだから、雀よりはるかにまさっている大切なあなたのことを、神は忘れることがあろうか...。
私たちの人生の歩み、日々の歩みが、カヌーを漕ぐ様にしっかり前を向き、神の見守りの中でひたすら前に向かう歩みであれば嬉しいですね。今日の私たちの歩みがその様な歩みであります様に。歩みの上に神様の豊かな祝福があります様に。