▲をクリックすると音声で聞こえます。

共にある

遠藤 政樹

今日の心の糧イメージ

 我が家の愛犬チワワの名前は「パックス」です。名前の由来は、ラテン語で平和を意味するパクスからきています。

 喜怒哀楽のはっきりした犬と共に、一日も休まず早朝の散歩を続けて9年目、犬友のみなさんはもちろん、早朝から仕事をされている人、散歩されている人との笑顔の挨拶や会話は、私の心に明かりをともし、さあ今日も一日がんばろうと、そんな気持ちにさせてくれます。

 私が今、身も心も健康で楽しく過ごすことが出来るのは、数えきれない多くの人々の暖かい支えがあればこそ、そして、私の散歩仲間、我家の「パックス」もいればこそです。

 私たちは、喜びや楽しさから生まれる優しさ、また、心の孤独から時として生まれる寂しさや、悲しみ、そして、苦しみを誰でも体験しています。しかし、心にともされる愛と慈悲のともしびは、心を明るくし、自然に顔をもほころばせます。それは、自分だけではなく周りの人々の心をも明るくします。笑顔が笑顔を生みます。皆がこのような心を持って日々過ごすなら、きっと楽しい住み良いところになるのではないでしょうか。

 私は、カトリック教会の第2バチカン公会議後の祈りの中で信仰生活を送っています。世界宗教サミットが日本で開催されるようにもなりました。そして、聖歌「いつくしみと愛」と共に世界の平和を祈る時、ささやかな幸せに感謝し、今、自分に何が出来るかを考えながら日々生活しています。

 主イエス・キリストの「わたしはあなたがたに平和をのこし、わたしの平和をあなたがたに与える」という御言葉を、心にしっかり受けとめ、宗派を超えて人々と共に、愛と慈悲の心を持って人生を歩んでいきたいと思います。