▲をクリックすると音声で聞こえます。

クリスマスのメッセージ

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 待ちに待ったクリスマス。今年も段々にクリスマスが近づいてくると、街のあちこちからクリスマスソングが流れてきます。そして沢山の店ではクリスマス用の飾りつけがなされ、サンタクロースに似た格好をした店員さん方が出迎えてくれるところも。

 クリスマス...サンタが良い子どもにプレゼントを持って来るお祝いではありませんね。クリスマスは、イエス・キリストの誕生をお祝いする日です。この世界をお創りになられた目に見えない神様が、私たち、私たちの世界に、ご自分の愛する子を目に見える幼子として遣わして下さった、そのイエスの誕生の祝いです。

 私たちは人からプレゼントをいただくと、たとえどんな小さくても嬉しく感じるのではないでしょうか。そして心が籠っていれば、嬉しさは、何倍にも大きなものになりますね。神様は大切な大切な御自分の独り子を、マリア様を通して、私たちにお与えになりました。お母さんのマリア様、養父のヨゼフ様に赤ちゃんという形で託されたのです。

 聖なる夜にお生まれになる「イエス」に目を注ぎましょう。それは目に見えない神様が、私たちを愛しているという「しるし」。私たちとともにおられる、ともにいて下さるという大きな「しるし」です。

 音楽に耳を傾け、イルミネーションに目を留め、プレゼントを下さった大切な人のことを想うのも、クリスマスの過ごし方の一つでしょう。でも今年のクリスマス、神様が私たちを愛している「しるし」としてイエスを遣わされた想いを受け止め、思い巡らして過ごしてはいかがでしょうか。

 目に見えなくても耳には聞こえなくても、神様と心を通わせる、想いを交わす...そんな神との出会いがあなたを待っているかも知れません。