カルガモの親子がよちよち歩き、親ガモの後に子ガモたちがついてゆく。「子どもは親の背中を見て育つ」と言われますが、私たちはどの様に育ってきたのでしょう。親に限らず、お爺ちゃんお婆ちゃん、お兄さんお姉さん、先生、先輩、年長者など多くの方々から学び、育ってきたのではないでしょうか。
先輩、年長者と言っても、単に年齢だけではありませんね。スポーツや芸事、習い事など、その道に入ってからの先輩、年長者。職に就いてからの先輩、年長者もおられるでしょう。その方々から沢山のことを学んで、今日に至っているのでしょうね。
お世話になった年長者の方が齢を重ねられてゆくと、食べるのも歩くのも遅くなり、またもの忘れも多くなるなど、高齢者特有の姿に驚くことも多いと思いますが、これは私たちの将来の姿...。
ご一緒しながら歩むことの中で、また私たちも学び、成長してゆくでしょう。
私たちは沢山の方の暖かな見守りの中で育てられ、成長してきました。まだまだ不完全な私たちを、我慢強く忍耐し、時には叱咤激励し、受け止めて下さり、守って下さいました。何よりもその様にして下さったのは、年長者の方々でしょうね。そのことを深く心にとめて、年長者の方を敬い、寄り添いながらともに過ごしてゆくことは大切なことですね。
私たちもいつかは年老いてゆきます。その時に若い方々が私たちに寄り添って下されば、嬉しいことでしょうね。私たちが年長者を大切にしてゆくならば、次に続く世代の方々も「人を大切にする心」を受継ぎ、また、次から次へと受け継いでいかれるでしょう。
若い、老いの区別なく、ともに生きる人々を大切に、歩んでゆくことができます様に。