▲をクリックすると音声で聞こえます。

ホッとするとき

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

 不安や緊張で、夜なかなか眠りにつけない、と人から相談されると、私はいつも「ロザリオの祈り」を勧めます。私自身も寝付けないときにロザリオを手首に巻いて祈るとホッと安心して、いつの間にか眠っているからです。

 ロザリオとは「バラの冠」という意味があり、ロザリオの祈りはきれいなネックレスのように並んでいる珠を指でつまぐって唱えるものです。ぐるりと一回りすると「アヴェマリアの祈り」を53回唱えることになります。

 「アヴェマリアの祈り」の前半は、天使が乙女マリアを訪れて、男の子を身籠もると伝える内容で、有名なフラ・アンジェリコが描いた「受胎告知」の場面です。男の子とは、約束された人類の救い主イエス・キリストのことです。後半は、神の母となった聖母に「私たちのために今も死を迎えるときもお祈りください」と願う言葉が続きます。

 私にとって、ロザリオの祈りは、「信仰の核」を繰り返し宣言する力強いものなので、落ち着かない気持ちで祈り始めても、くり返し祈り続けるうちにその思いはやがて静まり、神さまの愛と平和に抱かれる、そんな感じがします。

 きっと祈る人の心の重荷が徐々に取り除かれていくからだと思います。ヨハネ福音書に書かれているように、聖母はイエス・キリストの母であるばかりでなく、私たちすべての人間の母に成られたからなのです。

 私たちは困ったとき、辛い時、遠慮なく聖母に助けを求め、必要なものをお願いしていいのです。そうすれば、私たちのお母さんが本当に助けてくださることを体験するでしょう。