人はそれぞれに違う形の苦労や課題を背負いながら生きています。その悩みや哀しみは安易に慰められるものではないでしょう。しかし、妻の場合、「障がいを持つ我が子を育てる」という同じ境遇を生きる母親同士のかかわりで心が癒されているようで、人と人の交わりの中で、抱えた重荷が少し軽くなることがあるのかもしれません。
特別支援学校の先生方は息子にあふれんばかりの愛情を注ぎ、熱心に育んでくださっています。毎日の連絡帳を読むと、「今日は休まず歩けました。素晴らしいです」など、肯定的な言葉が綴られており、妻も家庭での様子を伝えています。放課後には、障がい児のためのデイサービスにも通っており、のびのびと育つ周の世界は広がっています。
私達夫婦は、ゆっくり育つ息子を通してかかわってくださる多くの人々を支えに勇気と希望を頂いており、心から感謝しています。