神学校に入学した時、それまでとは違う、まったく新しい世界に飛び込んだのは事実ですが、途端に不安になったり、落ち着きがなくなったり、入学前の意気込みはどこにいったのだろうかと悩んでしまいました。
その時の心の状態はどんなだったのかと思い起こしてみますと、それまでの安心・安全な環境に戻ったほうがいいよと、囁きかける「声の主」がいるのです。それが内側からの声であったり、外からの声であったり、はたまた、あの手この手で攻めてきます。
その声とまともに対決するのではなく、聞いて聞かぬふりをすることが一番でした。その代わりに、好きな聖書のみことばを手書きで大きめに書きとどめ、引き出しの一番上に置くことにしました。目につきやすくするためでした。
いくつかのみ言葉を書き留めましたが、今でも何かの機会に寄せ書きに書いています。そのみ言葉は、ヨハネ福音書15章16節の「あなた方がわたしを選んだのではなく、わたしがあなた方を選んだのである」というみ言葉です。
このみ言葉は大きな支えでした。主に選ばれたからには、責任を主が取ってくださるということでしょう。神に感謝。